【日本の就職活動】履歴書の自己PRの書き方
2025/5/20
2025/5/20
履歴書には、学歴や職歴といった事実に加えて、志望動機と自己PRという二つの項目があります。
それぞれに人柄や性格、仕事への熱意などを明確に記載します。
志望動機は応募する企業に合わせた内容にすることが必要であることを知っている方は多いかと思いますが、
自己PRもある程度の調整が必要です。
この記事では、自己PRの書き方をご紹介します。
企業によって、仕事でアピールできる強みは異なります。
そのためアピールしたいポイントを書き出す前に、それが企業にとって本当にあなたへ期待している所かどうかを考えてください。
企業があなたの自己PRを見る理由は、求めている能力と強みをあなたが持っているかどうかを確認するためです。
ポイント: –企業が応募者に期待するポイントを明確にする
– 企業ごとにPRポイントを臨機応変に変更する
採用担当者の興味を引かなかったり、内容が伝わりきらなかったりすることを避けるためにも、
具体的な話に入る前にアピールしたいポイントを書き出し、論理的な書き方を意識しましょう。
「私の長所は〜です」
「現状を分析して、解決策を出す力に自信があります」
=> このような書き方は、読み手に対して伝えたい内容がより明確に伝わりやすくなります。
⚠️よくある間違いとして、自分が何をしたかについて長々とまとまりのない導入をした後、
最後に自分にはこの強みがあると結論づけて書くことがたまに見られます。気を付けましょう。
キャッチコピーとは、製品やブランドの広告や宣伝目的で使用されるフレーズを指します。
就職活動の応募書類やエントリーシートに使われる自己PRのキャッチコピーとは、採用担当者の注目を集めることを目的とした、
自分自身を簡単に説明するフレーズのことを言います。
通常、求人応募書類を読む際、企業は最初の1〜2文の内容しか読まないことが多いです。
そのため短く簡潔でありながら印象的なキャッチコピーで注目を集め、自分をアピールする方法を見つけることが大切です。
自己PRを書くときに特に注意すべきことの1つは、どの自己PRにも見られるようなありきたりな文章を書かないようにすることです。
× 「私は協調性があります」 「チームワークが得意です」
上記は良くない例です。
次のように書くと良いでしょう:
〇「私は糊(のり)のような人間です。どれだけバラバラのチームでも間に入り、仲間同士をまとめられます」
自己PRを書く際に覚えておいて欲しいことが1つあります。それは「根拠を持って具体的に書く」ということです。
では、裏付けを一緒に書き、具体的な例を挙げることがなぜ重要なのでしょうか?採用する側の立場に立って考えてみましょう。
ℚ,「根拠がある」とはどういうことか?
自分がアピールしたい内容に対して、具体的なエピソードを添えることで、その内容の信頼性を格段に上げることです。
ℚ,では具体的にどのように書けば良いのか?
あなたについて何も知らない人でも、その内容を読むだけで、課題に対してあなたがどのように考え、どのように対処したのかはっきりとイメージできるように書きましょう。
NG例1:
× 私はリーダーシップには自信がある。リーダーシップに重要なのは、人を引っ張る力だけでなく、人を支える力だと考えている。学生時代には、テニスサークルの 幹事長となり、メンバーの意見を上手く吸い取り、皆が納得するサークル運営を心がけてきた。今後もこのリーダーシップを活かして、社会で活躍していきたいと考えている。
⇒ どこがNG?
・採用担当者が自己PRの内容を信じるのに十分な根拠がない
・ 「上手く吸い取り」「皆が納得する」など、抽象的で主観的な表現が多い
・具体的に、どのようにして周囲の意見を集めたのか、その方法やプロセスを明確に記述していない
・周囲がどのようにして納得したのか具体的なエピソードで示されていない
NG例 2:
× 私は周りをまとめる力に自信がある。その力を最も発揮したのが、サークル合宿の運営である。方針Aと方針Bで対立し、チームがバラバラになりかけたが、メンバーが一丸となり、深夜まで議論し、納得のいく方針をつくりだせた。その結果、合宿は成功することができた。
上記の例は、一見するととても具体的に見えるかもしれませんが、それはあくまであなたのサークルの内部事情を知っている人にとっての話です。何も知らない第三者にとっては、具体的なイメージが湧きにくいのが実際のところです。
採用担当者は、あなたがチームをどのようにまとめたのか(あるいはどのようにリードしたのか)また、どのようにして議論を促したのかが見えてきません。採用担当者が理解できるように具体的に記述してください。
ではNG例を書き直してみましょう
〇 合宿の運営の方針を上手くまとめるためには、皆の意見を吸い出す必要があった。ただ、議論をする中で「声の大きい人」の意見ばかりが通っていることに気づ いた。そこで、「声の大きい人」を抜いて、他の人がどう思っているかを聞く時間をつくり、全員の本当の意見を吸い出した。
⇒ こうすることで、会議で全員の意見をまとめることができなかった問題を解決するために何を行ったのか、具体的にどのような結果が得られたのかを採用担当者は理解できるようになります。
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自己PRを書くときは、必ず以下の項目を内容に含めるようにしましょう。
✔あなたの強みとは何か?その強みが最もわかりやすく表れたのはいつか?
・私は人とのつながりを作る力に自信があります。
・その能力はクラブの会合などを運営する際に表れました。
✔それから何が起ったのか?
・チームの会議をまとめるには、全員の意見を集める必要があります。しかし、議論の中では大きな声で発言した人の意見だけが通ることに気づきました。
✔どのように解決したか?
・そこで私は、大きな声で議論に参加していた人達を外して、他の人の意見を聞く時間を作りました。
✔その結果はどうなったか?
・そのおかげで皆さんの意見を集めることができました。
企業があなたの強みを通じて発見したいのは、「成果を生み出す力」です。
したがって、自己PRを書く際には常に以下の流れを意識してみましょう!
「その強みをどのような課題に対して活かし、そしてどのような結果を出したのか」
また、PR文の文字数に余裕がある場合は、各部分をさらに詳しく掘り下げても構いません。
(たとえば、「なぜその解決方法を選んだのか」といった背景を丁寧に説明するなど)
正しい自己PRの書き方については、以下の例を参考にしてみましょう。
『担当事業は価格的には、競合よりも圧倒的に安いという強みがあったにも関わらず、なぜか売上が伸びていない状況でした。問題の原因を特定するため、顧客が注文をする際に利用するサイトのアクセスデータを解析し、「顧客がどの情報を見ているのか?」を分析しました。
分析の結果、ウェブサイトのデザインのせいで、顧客は、事業の強みである価格情報のページにたどり着いていないことがわかりました。そこで、私は事業の強みである安さが顧客に伝わり易くなるように、価格の安さを前面に押し出したウェブサイトにデザインを変更しました。その結果により、本来の強みが伝わるようになり、サイトを訪れた顧客が契約をする確率が4倍以上になり、上記の成果を達成することができました。
貴社のビジネスコンサルタント職では、顧客の問題を分析し、その解決策を提供する力が問われるので、私の長所を活かせると考えております。』
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