ASEANでの活動
ベトナムにおける活動
ハイズン省 女性の経済的自立支援~手工芸技術支援~
1986年より実施されたドイモイ政策により、市場経済システムが導入されたベトナムは近年高い経済成長を見せています。
ベトナムでは平均年齢が28歳と若く、労働者人口が全人口の過半数を占めていることから、今後の経済発展が益々期待されています。
しかし、以前として都市部と農村部の発展には大きな格差があります。ハイズン省のような農村部では、労働者が都市部に集中することで地域の生活改善が遅れています。
一方で、若い労働者が省内の外資系工場に働きに出ることで、地域に継承されてきた産業や伝統的な技術の担い手が劇的に減少しています。
MP研究会は、現地の職業訓練学校と協力し、経済発展に取り残されやすい女性に無料の手工芸技術の訓練を実施することで、世帯の収入向上・生計改善・地域産業や伝統的な技術の継承を促進しています。
ハノイ交通安全キャンペーン
<目的>
ベトナムでは経済の発展により所得が増加し、都市部ではバイクや車の数が急増しています。しかし、道路インフラの開発が間に合っていないこと、交通ルールに関する体系的な制度がないため、交通事故により命を落とす市民の数が近年目立って増加しています。現在、ベトナムでは1日約30名の尊い命が交通事故により失われています。
MP研究会が行う交通安全キャンペーンでは、交通事故が特に多いハノイ市において、市民に交通安全の啓発活動を行い、 交通ルールの重要性と安全運転を心掛けるように訴えかけてきました。
<これまでの活動>
これまでに、ハノイの一般市民を対象としてヘルメット着用をアピールしたバイクパレード、安全運転の指導・啓発活動、小学生を対象とした安全な横断道のわたり方の指導などを行ってきました。
主催:MP研究会、ハノイ友好協会
協賛:HONDA Vietnam
協力:ハノイモータークラブ、毎回50人のボランティア
<メディアの反応>
キャンペーンの様子は、これまでベトナムのメディアに大きく取り上げられました。
テレビ:VTV1, VTC, Hanoi TVなど
新聞:Thanh Nien紙、Lao Dong紙、Gia Dinh va Xa Hoi紙など
インターネットメディア:33サイト
カンボジアにおける活動
井戸・ため池掘削支援
<目的>
1年に雨期と乾季のあるカンボジアでは、雨期で大量の雨が降りますが、乾季になると熱帯気候のため気温が高くなり、途端に水不足になります。水が不足すると一般家庭の飲料水がなくなり、畑では野菜や果物が栽培できなくなり、農民の生活は苦しくなります。一年中を通して作物が栽培できる環境を整備する必要があります。
<これまでの活動>
MP研究会は、地元で活動するNGOに協力して、ツヴァイリエン県とシェムリアップ県近郊の水不足が深刻な地域において、家庭用・小学校用の井戸掘削を支援しています。井戸があることで、畑や家庭で作物の栽培ができるようになり、乾季でも作物が収穫でき現金収入が得られるようになりました。
また、清潔な水が使えることで生活用水の衛生面が改善され感染症が減少しました。
試験農場支援
現地で活動するのNGOへ、1ヘクタールの広さを誇る試験農場の資金援助を行っていました。 試験農場では、定期的な研修が実施され、多種多様な作物が栽培されていま
ラオスにおける活動
子ども文化センター設立支援
<目的>
ラオスの農村部では、子供たちが集まって勉強したり遊んだりできる場所が多くはありません。そこで、子供たちの成長を手助けできるような施設が学校などの近くにあることが非常に有用であるということになりました。
<これまでの活動>
ボリカムサイ県パクサン市において、子ども文化センターと児童図書館の設立をサポートしました。この施設は、地域の幼稚園や小中学校の隣にあり、夕方になると授業を終えた生徒たちが集まってきます。
週末や学校がお休みの日は、センターのスタッフが先生となり、図工・音楽・美術・ラオス舞踊などのクラスを実施しています。ラオスの学校では、経済的な理由からこのような情操教育に予算が回されることが少ないため、地域の子どもたちにとって、学校では学べない教育を受けられる、非常に有意義な場となっています。
絵本製作・配布活動
<目的>
ラオスでは本屋をあまり見かけません。ラオスの子どもが絵本を手にする機会は非常に限られています。そこで、日本でオリジナル絵本を作成し、子供たちの教育や娯楽の一助になれればと思いました。
<これまでの活動>
MP研究会は、有志のボランティアと協力してオリジナルの絵本を製作しました。日本語で作った言葉をラオス語に翻訳して、ラオス教育文化省とのやり取りを経て、4冊の絵本が完成しました。
これらの絵本は、ラオス各地の子ども文化センターや小学校などに、約20,000冊配布されまし
タイにおける活動
伝統音楽教室
<目的>
タイ・チェンマイを中心とする北部タイは700年以上前を起源とする「ランナー王国」の伝統を受け継いでいます。 年配者の方々も北タイ伝統音楽を守り、次世代に受け継ぎたい、と考えている人も数多くいます。
そうした北タイ伝統音楽を守り続け、新しい文化を創造していこうと始まったのがこのプロジェクトです。
<これまでの活動>
クラスは週に2回土曜日・日曜日に「スワンドーク寺」敷地内の一角で開かれています。
最初は古臭い音楽と敬遠されるかもしれないと考えていましたが、伝統的な楽器や音楽に熱中する若者たちで溢れています。
絵画教室
<目的>
子供たちが将来成熟した人間になるためには、この学力・体力の他にも、芸術などで育まれる豊かな感性が必要です。
この絵画プロジェクトは、みんなで一緒に楽しくアートを作りながらイメージをふくらませる「想像力」を培い、子ども一人ひとりのオリジナリティを大切に「創造力」をつけてもらうことが一番の目的です。
<これまでの活動>
週に1回土曜日にチェンマイ市内タナワーンビレッジの絵画教師宅および近隣で行われています。
ただ、上手に絵を描こうとするというよりも、子供たちの感性を大事にする授業が行われており、笑顔の絶えない教室となっています。
カヤック教室サポート
<目的>
チェンマイ市旧市街区の東側を流れるピン川の流れはカヌーやカヤックにはうってつけの環境です。夕方になると若者が川に集まり、タイ国民体育大会、アジア大会、オリンピックへの出場を目指して練習に励んでいます。 カヌーやカヤックは単純動作が続き、肉体的・精神的に非常にタフなスポーツです。現地「Chiang Mai Rowing & Canoeing Center」と協力し、スポーツを通じて青少年の健全な育成を目指しています。
<これまでの活動>
MPKENがサポートする「Chiang Mai Rowing & Canoeing Center」から
2名の女子選手がカヌー競技タイ代表として選出され、シンガポールで開催された国際大会(SEA Game 2015)で、2名とも3つの競技で好成績を収めることができ