【日本の就職活動】志望動機の書き方
2025/5/19
企業に応募した理由である「志望動機」は、履歴書の中で最も重要な部分の1つであり、企業に対するあなたの熱意や意欲を示すものです。しかし、就職活動を始めたばかりの学生のほとんどが犯しがちな間違いは、志望動機をありきたりに書いてしまい、他の応募者との差別化ができていない、または企業について十分に調べていないことがよくあります。
説得力のある志望動機を書くためには、時間をかけて企業の特徴をしっかりと調べ、その企業を志望する理由を明確に書きましょう。
この記事では、MPKENのこれまでの人材紹介や就活支援の経験をもとに、ポイントと注意点をいくつか紹介します。
説得力のある志望動機を書くには、次のような流れで考えてみましょう。
◆ VISION
私は~に取組みたい
→会社での仕事を通じて、あなたが達成したい目標やビジョンを具体的に述べます。
◆ EMOTION
なぜその目標に取組みたいのか
→その目標を持った理由や背景を、過去の経験や努力と結びつけて説明しましょう。
具体的なエピソードを交えると説得力が高まります。
◆ MATCH
なぜその会社でなければいけないのか
→企業の強みや特徴を挙げ、他社との違いにも触れながら、
「自分の目標を達成するためにはこの会社で働くことが最も適している」という流れで説明します。
◆ PLAN
具体的にどのように働きたいのか
→入社後にどんな業務に取り組み、どのように貢献したいのかを明確かつ具体的に書きましょう。
具体的な志望動機の例をご紹介します。
以下は、ベトナムに新たに支店を設立しようとしている日本の「高品質・低価格のバイク部品製造会社A社」への応募を想定した
志望動機の例文です。
◆ VISION
私は貴社の製品を世界に広め、日本の製造技術の素晴らしさをベトナムやASEAN地域に伝えたいと考えています。
◆EMOTION
ベトナムでも、バイクは非常に多く、世界に愛される日本のバイクの素晴らしさを実感しました。しかし、同時に、バイク店では、修理用の部品は高価であったり、安い製品は質が悪いため、誰でも気軽に部品を交換することができず、交通事故の原因にもなっています。この時から、仕事を通じて、日本の製造技術の素晴らしさを広めながら、交通事故数も減らし社会に貢献したいと考えるようになりました。
◆ MATCH
貴社は他社に先駆けて、ベトナムを中心にASEAN諸国へ積極的な海外展開をされております。
貴社でなら、安価で質の良い製品を通じて、日本の製造技術の素晴らしさを世界へ届けられると感じており、貴社に魅力を感じております。
◆ PLAN
もし、入社できた際には、日本留学で学んだ日本語力と英語力を活かし、ベトナムの都市部だけでなく、地方地域にも貴社の製品を広めたいと思っています。いずれはベトナムだけでなく、ASEAN地域への展開に貢献していきたいと考えております。
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以下に、志望動機の書き方の各ステップで実施すべき内容を詳しく説明します。
ステップ1:自分がやりたいことから考える
まず最初に、仕事を通じて達成したい目標(Vision)を明確にしましょう。
そうすることで、仕事に対するあなたの熱意を採用担当者に伝えることができます。
例1:貴社で大規模SIに携わり、ITを通して、多くの人の暮らしを支えたいと考え、貴社を志望しております
例2:日本の「おもてなし」を世界に届けたいという想いから、貴社を志望しております。
ステップ2: 目標を持つに至った理由を過去の経験と結びつけて説明する
ステップ1で示した目標について、「なぜその目標を目指したいのか」を過去の経験を交えて説明しましょう。
具体的なエピソードを加えることで、説得力が高まります。
目標だけを伝えて理由を示さないと、採用担当者から「ただの思いつきなのではないか」「なんとなく言っているだけ」と
思われてしまう可能性があるため注意が必要です。
例:
私は高校時代にイギリス留学を経験しました。イギリスでも、日本食レストランは非常に多く、世界に愛される日本食の素晴らしさを実感しました。しかし、同時に、スーパーでは、日本食の調味料が十分そろっておらず、家庭で気軽に日本食を楽しむことは、まだまだ難しい状況も実感しました。この時から、仕事を通じて、日本食を広げたいと考えるようになりました。
ステップ 3: なぜA社でなければならないのか?
あなたのVisionと企業の特長を結びつけて、なぜその企業を志望するのかを説得力を持って説明しましょう。
採用担当者に「この会社が第一志望だ」と伝わるように、以下の流れで整理して書くのが効果的です。
① 仕事を通じて達成したい目標を明確にする
② 企業の特長や強みを分析し、具体的に示す
③ その企業の強みを踏まえ、自分の目標を達成するために最適な環境であることを説明する
例:
貴社は他社に先駆けて、ベトナムを中心にASEAN諸国へ積極的な海外展開をされております。貴社でなら、安価で質の良い製品を通じて、日本の製造技術の素晴らしさを世界へ届けられると感じており、貴社に魅力を感じております。
上記の例では、
✔達成したい目標:
日本の製造技術の素晴らさをベトナムやASEAN地域に伝える
✔企業の特長・強み:
貴社は他社に先駆けて、積極的な海外展開安価で質の良い製品
✔目標を実現する方法:
安価で質の良い製品を通じて
ステップ4:入社後の抱負や将来の展望について
このステップでは、仕事への熱意や会社への貢献意欲をより具体的に伝えましょう。以下の流れで整理して書くと効果的です。
1. 入社後は〜というポジションで活躍したい
2. 自分の強みやスキルを〜に活かしたい
3. そして、将来的には〜を目指して取り組みたい
ここでは、志望動機を書く際によく見られる2つの間違いを ご紹介します。例文も参考にして、もったいないミスを避けましょう。
NG例1:
どの企業にも当てはまるような抽象的な内容になってしまうこと。
この場合、企業側はあなたと企業との「マッチ度」を感じることができません。
そうなると、あなたの志望動機は、ネット上に溢れているテンプレートのような印象しか残らず、採用担当者に強い印象を残すことはできません。
例:
貴社のグローバルな事業展開に魅力を感じております。
ベトナムと日本との架け橋になりたいからです。
日本で勉強したことを生かせる仕事をしたいからです。
NG例2:
入社後の研修や教育に過度な期待を寄せすぎるのは避けましょう。
忘れてはいけないのは、企業は学校ではなく、「給料をもらって働く場」であるということです。。そのため、企業に「教えてもらう」のを前提にした姿勢ではなく、「仕事を通じて自ら学び成長する」という意欲を伝えることが大切です。企業側に「手間がかかりそう」という印象を与えないように注意しましょう。
例:
御社の教育制度がとても魅力的で、入社したらいろいろ勉強出来ると思います。
社員が皆優しそうなので、最初から色々教えてもらえると思います。
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