ダン・  ホアン  ・フォン

DANG HOANG PHUONG

Profile & Message

2007年 ベトナム日本学生会議のリーダーに任命

2008年 ハノイ貿易大学から3年編入生として青森中央学院大学へ入学

2010年 青森中央学院大学を卒業、同校の大学院へ進学 

2012年 大学院の修士課程を修了

                               同年三井住友銀行へ入行

2014年    三井住友銀行の在籍でロンドンへ赴任

「目標を明確に。軸をブラさず前進すれば、明るい未来が待っている。」

迷うときは自分に向き合って、自分と真剣に対話すべき

日本のことはずっと憧れていたので、日本に留学する夢を大学に入ったときから描いていました。

そして、2年生の終わりごろに青森県の大学へ留学するチャンスが訪れましたが、あまり知名度の高い大学ではなく、青森は雪が多く生活が厳しい地域なので、とても悩みました。「他人に流されず自分で調べて、自分は本当に何をやりたいのかよく考えてから決めればいいのよ」と、そのときお世話になっていた日本人の知り合いからアドバイスをもらい、自分と向き合った結果、2008年4月に親の期待と自分の夢をもって来日しました。 

日本に来てからはバイトや勉強などで忙しい日々でしたが、それ以外にも沢山のことを経験するように心がけました。国際交流活動に参加したり、NPOのベトナムでの幼稚園建設プロジェクトに参加したりしましたが、今になって考えるとそのとき得られた経験や知識がすごく活きています。

目標を明確に

  学校を卒業したらどうするのか色々と悩みました。同級生の女の子は殆ど結婚して子供もいて安定しているのを見ると、正直少し焦りました。また、親は年寄なので早くそばにいて面倒をみたいという気持ちもありました。

その一方、発展途上国のインフラ整備にかかわるプロジェクトファインナンスの仕事をすることが夢だったので、日本に残って挑戦したいという熱い想いもありました。帰国するか、日本で挑戦するか、なかなか決断ができなかったときに、父からの一言は私に勇気をもたらしてくれました。

「あなたは幸せなら私たちも幸せだよ。そばにいることは必ずしも親孝行というものではない。君は自分の夢を追いかけて実現することも親孝行だよ」。

私の就職活動はそのときから始まりました。

プロジェクトファイナンスの仕事を実現したく、当時指定校推薦やあまり外国人を採用していないなど難しいイメージもある金融業界にチャレンジすることを決意しました。周りからは否定的な意見が多かったですが、本当に自分のやりたいことだったので、自分を信じて就職活動を進めました。

失敗したから終わるのではなく、諦めたときだけ本当に終わる

当時青森に住んでいたので、毎回説明会や面接に参加するために夜行バスに12時間乗って東京まで行きました。

駅のお手洗いでスーツに着替え、面接会場に向かったことが何度もありました。

時間もお金も体力も精神もつらいことは山ほどありましたが、自分を今まで応援してくれた人々のことを思い出し、自分の描いた夢を思い出し、元気になりまた頑張った結果、志望していた銀行に入行(入社)することができました。

メッセージ

就職活動は決して楽なことではありません。

悩みながら前に進むことが沢山あると思いますが、自分と真剣に向き合い目標を明確にして、本当にやりたいことを最後まで諦めずに頑張ってください。頑張っているうちに自分が望む扉が必ず開かれると信じています。

また、就職活動は社会をより理解する良いチャンスでもあるので、恐れず積極的にやってほしいです。落ち込むときがあったら、今まで自分を支えてくれた人のこと、そして日本に来たとき描いた夢を思い出し、また元気になって努力を続けてください。無駄な努力はありません。

これから就職活動を考えている方も、恐怖感を乗り越えて一歩踏み出してみることをおすすめします。