PROFILE AND MESSAGE

2007年:ホーチミン経済大学に入学

2008年:同校退学

 ドンズー日本語学校に入学し、日本留学の準備

2009年:日本に留学 キノシタ学園日本語学校に入学

2011年:国立東京工業高等専門学校の機械工学科の3年に編入

2014年:国立東京工業高等専門学校を卒業

国立東京工業高等専門学校の専攻科に入学

10月に同校退学 金剛産業株式会社に入社

MESSAGE

「折角日本にいるので、平凡な生活を送らずに、 自信を持って積極的に周りと交流し、日本の言語、文化をいっぱい体験しよう~。」

STORY

◆ 無口な学生 日本へ留学

2009年、Dong Duセンターで留学準備コースを修了した後、朝日新聞配達奨学金で来日しました。

当時、お店にはベトナム人の先輩や同期が一人もおらず、私自身も日本語があまりできていなかったので、日本人の考え方や日本の文化をよく理解していない状態でした。

当初は他の留学生と同様に、どうすれば、早く新しい環境に馴染めるのか、色々と戸惑っていました。

私はベトナムにいた時、無口で社交的でない人とよく言われていました。時々、外の活動にも参加はしていましたが、学校が終わるとほぼ毎日直帰していました。

もちろん友達との飲み会等にはほとんど顔を出しませんでした。自分の為にならないと思っていたからです。

日本への留学決心を先生や友達に知らせた時、このような無口で、閉じた性格の私が日本の忙しい生活に直面したら、すぐにストレスが溜まり、

心理的な問題に陥ってしまうのではないかと、皆さんかなり心配していたようです。

確かに、当時のベトナムでの留学試験でも下から3番目ぐらいの悪い成績だったので、日本語の面から考えても、皆さんの心配が根拠の無い訳ではありません。

そのように皆さんの心配を背負いながら、一日も早く新しい環境に慣れないといけない私は、自分がより積極的になり、周りに心を開くことを意識するようになりました。

◆新生活での些細な喜び

 毎日の学校・バイトの繰返しに疲れないように、周りの人との出会いに些細な喜びを感じ、それを大切にしようと思いました。

当時は毎日新聞を配達していましたが、私と会うたびに牛乳パックを渡しながら、「笑顔が素敵だね。頑張って」と励ましてくれたおばあさんや、

雪の中で新聞をポストに入れようとした時、暖かい缶コーヒーをくれた人もいました。

今でも忘れられないその時の嬉しい気持ち、暖かい気持ちは毎日の苦労を乗り越えようとするモチベーションになりました。

それがきっかけで、人との出会い、交流はこんなに嬉しくて、意味のあることなのかと初めて気づきました。

◆友達との出会いで得たもの

日本語学校で頑張った結果、2011年国立東京工業高等専門学校に合格しました。

日本語はまだ上手くしゃべれませんでしたが、積極的に周りの日本人の同級生に声をかけて、友達を作ろうと努力しました。

まじめな学生はいつも忙しそうなので、少し不真面目な子と付き合うことが多かったです。

私は日本語があまり出来ていませんでしたが、理系の科目が結構できたので、

彼らと一緒に受験勉強をして、分からないところを親切に説明してあげました。

その代わり、日本の文化を教えてもらったり、日本語の発音を直して貰ったりしました。

彼らは私の事を御兄さんのように思っていて、寂しい時も、嬉しい時もいつもそばにいてくれた大事な友達です。

彼らのおかげで、日本語があまり出来ない学生から、いつの間にか自信を持って日本語をしゃべれる人になりました。

そして、日本の文化や日本人の考えなども前よりずっと理解出来て、好きになりました。

◆日本での体験を大切に

4年生になって就活を始め、インターンシップにも色々と参加した結果、御縁があり、現在の会社に入社しました。にぎやかな東京を離れて、栃木県で働いています。

毎日の仕事は忙しいですが、週末は必ず旅行に行ったり、山登りに行ったりしています。

最近は近所の農家を手伝いながら、農業についても勉強し始めました。

農業勉強が終わった後に頂いた野菜を友達の家に持って行って、一緒にご飯を作りながら色々とおしゃべりをしました。

ここでの友達もますます増えており、彼らから学ぶことも沢山あります。

昔の無口な子とは全然違って、積極的になり、日本の文化、日本人のいいことをより多くの人に知ってもらうように色々な活動を考える人になりました。

そして、以前よりも毎日(精神的に)豊かな生活を送ることが出来るようになりました。

過ぎた日々をもう二度と戻すことは出来ない。勉強やバイトで忙しいからと言って毎日を平凡に済ませないで。

もし日本語がまだあまり出来なくても、自信を持って、笑顔で積極的に周りと接して、身を持ってカラフルな人生を送りましょう。

2015年7月28日 栃木より