ウィン ・ ミウー
WIN MYINT OO
ウィン ・ ミウー
WIN MYINT OO
Profile & Message
2008年 システム桐葉外語日本語学校に入学
2009年 日本語能力試験2級取得
2010年4月 日本工学院専門学に入学
2010年12月 日本語能力試験1級取得
2014年3月 日本工学院専門学 システム専攻卒業
2014年4月 オー・エイ・エス株式会社へ入社
どんなことでも忍耐力や継続力を持ち
コツコツと努力していくものだ。
成功への近道はない
日本語の壁
日本語の壁は留学生なら誰しもが経験していると思います。私の場合、漢字圏の国ではないミャンマーから日本へ留学したので毎日、漢字の読み書きに苦労しました。
語彙不足で伝えたい事をなかなか伝えられないことや、母国語の特徴のある発音が原因で、日本語で会話をする際「ん」が付く言葉の発音ができず、話し相手から「何を言いたいの?」みたいな顔をされたことが数え切れないほどありました。
アルバイトや日常生活に支障があり、不安や悔しい気持ちを抱きましたが、将来、進学や就職するには、まず日本語能力を向上させなければならないと気付きました。
日々の努力
目標を明確にしないと日本語能力が向上しないと思い、
1年目で日本語能力試験の2級。2年目で1級を取得することを目標にしました。
目標達成のため、以下の3点を心がけました。
①出席率100%を目指す。
②授業中には寝ない。
③授業で習得した内容を日常生活で活かす。
①と②に関しては当たり前のことですが、それを実現できる学生は1クラスに1、2名しかいません。皆が様々な事情で学校を欠席したり、アルバイトの疲れで授業に集中できず、つい居眠りする学生が大勢います。ですので、当たり前のことを当たり前に出来るように心がけました。
③に関しては授業で習得した内容を身に付けるため、日常生活でたくさんの日本人と会話しました。覚えた内容をすぐに会話で活かすことによって、日本語能力は昨日の自分よりも成長します。
発音も時間がある限り、練習することを意識しました。
苦手な「ん」が付く言葉の発音も、時間がある時にネイティブの発音を聞きながら、なるべくそれに近づけるように努力しました。練習は1週間、1ヶ月間ではなく、今でも続けています。
努力が実り、2008年に日本語能力試験2級、2009年に日本語能力試験1級に合格することができました。そして、日本語学校2年間での出席率は99.8%で勤勉賞、進学先の学校では皆勤賞を獲得することができました。
また、家庭の事情で一時的に直面した学費滞納も、先生方々の支えで何とか解決しました。日々の努力が認められ、たくさんの人に支えられたことは、感極まりない出来事でした。
メッセージ
母国を離れて、新しい言葉を勉強しながら生活することは簡単ではありません。
落ち込む日々もたくさんあるかもしれませんが、苦労したことは後に自分のためになると信じて、日々の努力を積み重ねていけば、必ず報われます。どんなことでも、忍耐力や継続力を持ちコツコツと努力しましょう。成功への近道は存在しません。
日本に留学する場合、日本語は進学、就職、日常生活でなくてはならないツールなので、しっかりと日本語を勉強しましょう。日本に来た目的を忘れずに、勉強とアルバイトのバランスを意識しておくことはとても大事です。
東京、2015年8月